旧福岡県公会堂貴賓館 きゅうふくおかけんこうかいどうきひんかん

場所福岡市中央区西中洲6-29 »Google MAP
用途博物館
設計三條栄三郎
施工者
完成明治43年(1909)竣工、昭和62年(1987)修理工事完了
構造木造
階数2階建
面積613.91㎡

1945(昭和20)年、福岡は爆撃を受け、市内の大部分が焼けてしまいました。この時、奇跡的に残ったのが明治43年に建てられた国指定の重要文化財であるこの建物で、その後、昭和62年に傷んでいたところを大修繕し、現在は一般に公開されています。もともとは九州沖縄8県連合共進会の時、VIPをもてなす建物として使われていたもので、玄関の前には石の柱2本で支えられたポーチがあります。これは古いギリシャ建築の柱のデザインを取り入れ、当時の日本では珍しかったと思われます。向かって左側には八角形の塔があり、この姿と大きさが建物全体を引き締めています。屋根は、わが国では珍しい玄昌石を薄くしたもので葺いてあり、2階の窓の廻りは建築用語で「蛇腹(じゃばら)」と言われる飾りがつけてあるなど、この時代の職人技を見ることができます。内部の扉と、その廻りの木は、今では入手しにくい欅(けやき)が使われ、床の板張りはアメリカ松となっています。扉の杷手(とって)の彫刻などにも注目してみてください。また、客室にはヨーロッパに見られる大理石の暖炉があり、随所に明治の匠(たくみ)の技が残されています。