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建築士会からのお知らせ

【情報提供】建物浸水被害復旧のポイントについて

2020.07.22(水)建築士

「建物浸水被害復旧のポイント」
(公社)福岡県建築士会版 令和2年7月21日作成

①  「片付けの前に被害状況の写真を撮影!」
・保険金の請求や罹災証明を取得するときの状況証拠として役立ちます。
・写真は、室内・外部を各方向撮影し、どこまで浸水したのかメジャーなどを当てた写真があるとベストです。高価な家財道具なども廃棄する前に撮影しておくことをお勧めします。
・行政の方が、現地確認する際に浸水後が判別しづらい事もあります。浸水の高さによって半壊か全壊の判断が変わるので、高さがわかる写真は重要です。(大規模半壊床上1m以上、半壊床上1m未満)写真は多く撮っていた方がよいです。

②  「被害状況を各所に連絡!」
・火災保険や共済に加入している場合は被害状況を連絡してください。
・賃貸住宅の場合は家主に被害状況を連絡してください。
・市町村に罹災証明の申請を行ってください。(詳細は、市町村にお問い合わせください)
・罹災証明は、公的支援を受ける上で必須となります。必ず、手続きを行うように!

③  「ライフラインのチェック!」
・コンセントが水に浸かった場合は漏電の危険があるため、プラグを抜いて、完全に乾くまでブレーカーを上げないでください。
・LPガスの場合は、ボンベが元の位置から動いてないか、ホースに抜けがないか確認してください。
・下水については、敷地内のマンホールなどが動いていないか、詰まらず流れるか確認してください。
・灯油タンクが浸水した場合は内部に水が入っている可能性があるので、注意が必要。
・給湯器が浸水していると、内部にゴミが混入し不完全燃焼等を発生する可能性があるので注意。
・水道料金は発災後しばらく減免措置がある自治体もある。市町村に要確認。

④  「片付けは家財から!」
・乾けば使えるもの、水を吸って使えないものに分類し浸水した部屋の外に搬出します。
・壊れやすくなっている物もあるため、ゆっくり無理をせず行ってください。(重いものは複数人で)
・ごみ捨てや分別については、自治体の情報を確認して廃棄してください。
・処分は、被災ゴミの収集期限を確認した上で、焦らずに分別した方がよいです。
片付ける事を早急に急いで、大事な物を処分してしまわないように。
・エアコンの室外機のみ浸水した場合、復旧出来る事があるので慌てて処分しないように。
(エアコンを停止した状態で、室外機を洗って乾燥すると復活する可能性がある)
・無垢の家具、建具などは乾燥後再利用の可能性あり。(合板は水を吸うと再利用できないことが多い)

⑤  「建物の基礎に水が溜まってないか確認!」
・基礎の通気口や床下点検口を覗いて確認してください。
・水が溜まっていたら、ポンプやバケツで水を排出し、木の葉や建材などの異物を取り除いてください。
・床下が土敷きの場合は、できれば流入してきた泥土を取り除いてください。
※消毒には、過去に推薦されていた消石灰の使用は止めてください!
(消毒効果が実証されておらず、健康被害の恐れがあります。)
・床下浸水でも、必ず床下の状況を確認。
・べた基礎の場合でも、出来るだけ水洗いしましょう。
・床下に泥が入り込んでいた場合は、除去をする。既存の土間がある場合も。
(既存土間と流入泥土の間に、数か月後にカビが発生し、悪臭を放った例がいくつかある)
もし取り除くのが無理なら、ほぐす等して泥土で蓋をさせないようにした方がよいです。
・消毒の前に洗浄が重要。洗浄は水拭きや水洗いで泥を落とす。泥には、様々な有機物が含まれるのでそのままにするとカビの発生源となります。
・床下でどうしても届かない所(システムキッチンの裏やUBの裏等)は、消毒を噴霧しましょう。
・消毒液(オスバンSの場合)、規定の濃度に希釈しスプレーで湿る程度まで噴霧。作業の際は、ゴーグルやマスク・手袋等の防備を行い作業をする事。薄めた液は、12時間以内で消費するように。乾燥した状態では、無害化します。
(希釈液をペットボトルで作る時は飲料水と間違わないように表記する)

⑥  「汚れを拭き取り乾燥させる!」
・家の大敵は「湿気」です。とにかく乾燥することが大事です。
通風をよくして(可能であれば扇風機などを使って)建物を乾燥させてください。
・カビを防ぐため、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤でも可)、消毒用アルコール、逆性せっけんなどを使い拭き取ることをお勧めします。
・フローリングで被害があまり無いように見える場合でも、床下に湿気が溜まってカビが発生する事があるので、対角線上に床の開口を設けて、送風機等で風を送った方がよいです。
・送風機を夜通し回すと近隣の騒音になる可能性あり。注意必要。
・乾燥期間は約1~2ヶ月程度。含水計で20%程度を目安。

⑦  「床や壁を剥がす際は最小限に!」
・壁や壁の中の断熱材が濡れている場合は撤去が必要ですが、建築士や施工業者の助言を得てから撤去を行うか、専門業者に委託して実施することをお勧めします。
(やり方によっては、構造体を傷めたり、そのあとの復旧に余計な費用がかかることがあるためです)
・浸水した高さを確認し、その高さ+20㎝程度。復旧する際の建材のサイズへの配慮もあるとよいです。
・濡れた断熱材は機能が無くなり、カビの原因となるので除去。スタイロフォームは、いったん撤去し、洗浄+乾燥で再利用出来る事があります。
・基礎パッキンの目に泥が詰まっている事があるので、コンプレッサー等で吹き飛ばす等の処置が必要。
・無垢の板は、洗浄乾燥すれば再利用可能。(外すときに番付を打っておくとよい)

⑧  「処分は焦らず、慌てず!」
・大切なものを処分しすぎないように、落ち着いて分別しましょう。
・エアコン室外機は水没しても復旧することがあります。水洗い乾燥後、専門家に相談しましょう。
・写真も洗浄して残すことができます。水洗いし、重ならないよう日陰干ししましょう。
水害は、災害の状況によっても被害の内容が異なってくる事があります。(武雄の場合は内水氾濫であり、汚水を含む水による下からの浸水。また大町町は油流出などの水質自体が悪い物が流れ込んだ。朝倉や人吉は、川からの水が木材や土石流と一緒に流れ込み、建物の破壊を伴う水害など)

清掃作業は、ほこりを吸わないようマスクを着用し、清掃後はしっかり手洗いをしましょう。こまめな水分補給もお忘れなく

(参考資料) 詳しい資料は下記ホームページからダウンロードしてください。
・「水害にあったとき」 こちらをご覧ください→ 震災がつなぐ全国ネットワーク 
・「浸水した家屋を清掃される方へ」 こちらをご覧ください→ 厚生労働省

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