旧三井物産門司支店 きゅうみついぶっさんもじしてん
場所 | 北九州市門司区西海岸1-6-2 »Google MAP |
---|---|
用途 | 事務所 |
設計 | 松田軍平 |
施工者 | 清水組 |
完成 | 昭和11年(1936) |
構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 6階建 |
面積 |
門司港駅を出てすぐ右手にあるこの建物は、門司が貿易港として栄えていた戦前に三井物産がオフすビルとして建てたもの。アメリカ式の業務ビルで、建設当時は関門随一の高層建築。幅広の柱型を頂部で内側に傾け、単純な形状に優しいイメージを与えている。また黒御影石張りのエントランスの重厚さは非常に印象深い。特にレリーフは強いアクセントになっている。設計は、米コーネル大学を卒業した松田軍平。向かいの旧三井倶楽部を設計した松田昌平の弟。戦後の財閥解体によって国鉄の所有に移ってからは門司鉄道管理局の庁舎として、国鉄民営化後はJR九州のオフィスとして使われてきたが、JR九州が数年前にオフィス機能を福岡市に集約してからは、この建物は空家になっている。