九州日立マクセル赤煉瓦記念館 きゅうしゅうひたちマクセルあかれんがきねんかん
場所 | 福岡県田川郡福智町伊方4680 »Google MAP |
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用途 | 送風塔(地下の石炭坑道に新鮮な空気を送る送風塔を置く) |
設計 | 不詳(ドイツ人) |
施工者 | |
完成 | 明治37年(1904) |
構造 | レンガ造 |
階数 | 2階建(一部3階) |
面積 | 654㎡ |
旧三菱方城炭鉱鉱務工作室で現在は九州マクセル赤煉瓦記念館となっている建物です。1997年に国の文化財の指定を受けました。炭鉱が隆盛をきわめた筑豊の記念碑的な建造物で、欧米の炭鉱をモデルにしたドイツ人技師による当時ではモダンな建築で評判だったという。レンガはヨーロッパから直輸入し、1個ごとに刻印されているとのこと。建物を覆っているカズラもドイツから当時一緒に持ち込まれたといわれています。
現在は1階がショールーム、2階が喫茶室になっています。
ここには筑豊が石炭産業で輝いていた当時を偲ばせる建物群があります。この建物以外にも数棟、平屋建てのレンガ造があり、現在は屋根を葺き替えたり、アルミサッシを入れたりして改造されていますが、貴重なレンガ積のディテールデザインを見ることができます。当時、片田舎の筑豊に最先端のヨーロッパ文明が突如降り立った、そんな状況に思いをめぐらして見てはどうでしょう。