報告 琵琶湖流域治水シンポジューム
2015年03月11日景観
滋賀県の「流域治水シンポジューム」に参加して、当然のこととは思うが改めて水と我々の生活が密接であることを強く感じさせられた。
このシンポジュームは琵琶湖という日本最大の湖を持つ滋賀県の湖水がもたらす水被害に関連してどのように対応していくかを考える会で、今回は8回目を迎え「しがの流域治水~ためる対策~ 流せば洪水、ためれば資源 みんなでためよう滋賀の水」という副題で開催され、同じような趣旨で活動している福岡の活動団体が招かれ「流域治水をいかに進めるか―福岡県樋井川流域のチャレンジと成果」という内容で講演し情報交換が行われました。
建築士会の角銅さんもその一員で流域治水市民会議代表として熱くその活動の成果を語っていました。 会議は滋賀県の流域政策局が中心に進めていましたが、その熱心さと進行のスマートさには恐れ入りました。 又県知事も途中から参加され、その積極性には驚きましたが、“人口減少を憂うのではなく、今まで忙しく増大し生じた歪を考え直す良いチャンスだ”という意味の言葉は全く同感で、参加した喜びをここでも感じました。
シンポジュームの前に琵琶湖疏水(琵琶湖の水を京都市へ引き街計画をした)と瀬田川洗堰(琵琶湖の流出水をコントロールして淀川を経由し海へと流す)を、説明を受けながら見学しましたが、先人の夢の大きさとその実行する力量には唯唯恐れ入りました。
景観を含め街づくりには主導する人の情熱と実行力、そして住民の協力が欠かせないものだと痛感した次第です。




景観委員会 荒木 正勝