建築士会は「建築士法」で定められた
建築士を会員とする団体です。
各県ごとに組織されており、各県建築士会が集まって
日本建築士会連合会を組織しております。
福岡県建築士会は建築、建築士に関わる課題、
社会の要請に応えるため、
種々の活動に取り組んでいます。
建築士会会員は建築の設計、監理、
まちづくり、工事、
行政、教育等、
多くの分野で活躍する会員で構成されています。
建築の社会的責任を果たし、建築文化の発展を図り、
地域社会に貢献することを使命としています。
福岡県建築士会
会長 鮎川 透
コロナ禍の収束に伴い、人々の動きはそれ以前の活発さに戻りつつあります。しかし海外の政情不安の収束は未だ見通せないことも加わり、円安という為替要因の影響かインバウンドの増加による、オーバーツーリズムの波に洗われている地域もあります。一方年明けの能登半島地震の被災地では、未だ手付かずの倒壊家屋の映像を目にします。ここでは人手が足りずに、災害避難住宅の建設はもとより倒壊家屋の撤去もままならないという現実があると聞きます。
福岡県でも福岡市や太宰府市では海外からの観光客が多くみられ、宿泊施設の値段の上昇や、思いもよらないところに行列ができているのに出くわします。そのような賑わいを感じつつも、思い起こせば20年近く前に起こった福岡西方沖地震。その震源である警固断層の南半分程度はまだ動いていないとのことです。地震のいつか?は予測できませんが、それへ備えは可能です。普段できること、例えば住宅や建築物の耐震化や避難場所の確保、そこへのルートの確認など、「いつか」への備えは「いつも」から始めることが大切です。
建築士の活動は、地域に根ざして「いつも」の活動を積み重ねて「いつか」に備えることでも社会への貢献を果たします。それに向かう県士会の活力は各地域会の元気が源、その源は各建築士一人ひとりの活動が集まって湧き出します。私どもはさらに自己研鑽に努めて、地域社会に貢献する活動を積み重ねて、広く社会にご支持をいただける団体としてその役割を果たしていきます。