安田工業株式会社工場棟 やすだこうぎょうかぶしきがいしゃこうじょうとう

場所北九州市八幡東区枝光2-7-7 »Google MAP
用途工場建屋
設計辰野金吾
施工者
完成大正元年(1912)
構造レンガ造
階数平屋建
面積5,000㎡

安田工業は明治30年わが国で初めて釘をつくった会社です。その後、明治41年に官営八幡製鉄所が線材を生産開始するのに合わせて、大正元年に工場を建設しました。建設は東京駅や日本銀行本店などを手がけた辰野金吾です。竣工後90年、一部を除いて現在も現役のまま活用されています。円窓(まるまど)、アーチの連続、赤レンガと鋼滓(こうさい)レンガ(製鉄の時にできる屑灰を固めたもの)の組み合わせによりアクセント等デザインのおもしろさも見どころです。
平成13年(2001)10月に発電所棟を解体。詳細な調査が行われました。そこで解ったことは、基礎部分は低湿の土地に杭(松で造った)を打ち込み、その上にレンガ造連続アーチ型基礎を載せていることです。製鉄所の焚き殻による埋め立て、松杭の使用、赤レンガは高価なので鋼滓レンガ開発など、当時の技術への取り組み姿勢は感心させられます。